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平和の失速〈1〉―大正時代とシベリア出兵 (文春文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 72904 位
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| 参考価格: | ¥ 500 (消費税込)
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甦る「大正」の時代相
近代国家建設の使命と光輝に満ちた明治、狂乱による破滅と再生への希望に彩られる昭和。この二つの時代の狭間にあって、「大正」のイメージは如何にも地味です。しかしながら、我が国で初めての議会制民主主義が実現したのは正に大正年間のことであり、また、国際政治の実情がパラダイム・シフトを迎えつつある中、新興大国としての立居振舞を初めて試されたのも、他ならぬこの時代のことでした。これらの諸々が、明治末年でも昭和初年でもない「大正」にこそ生じてきた、そこには何かしら時代の必然といったものがあったのではないでしょうか。
本書は、この大正の政治、外交、軍事、そして人々の生き様を、ジャーナリスト出身の高名な戦記作家、児島襄氏がノンフィクションとして再現しようとするものです。如何にも氏の作品らしく、安易なイメージ論は排され、綿密な取材に基づく緻密な記述となっています。
本巻では、大正政変の顛末、米国排日法に対する朝野の反応、中国「第二革命」勃発に際しての「三案件」をめぐる経緯などが中心です。
敢えて感想めいたことを吐かせて頂ければ、山県など元老たちのアクの強さはイメージどおりですが、それに劣らぬほどの山本権兵衛以下海軍の意外なエゲツナサが新鮮に感じました。また、護憲運動の際や排日法案への対応、さらには「三案件」処理の際における国民の無軌道振りと、それを煽りまくるジャーナリズムの熱狂的な有り様には、少なからずショックを受けました。現代の世相にも、何かしら示唆するところがあるように思ってしまうのは、果たして小生だけでしょうか。
長くてたいへん(文庫版全8巻中、第1巻だけで530頁超)ですが、時間を割くだけの値打ちはあるように感じました。
厨房の議会制民主主義
チラシの裏みたいなどうでのいい世相の描写が実は重要
こういう記録を丹念にたどることで時代の雰囲気を表現しているのだろう
結構過激で厨房臭いデモクラシーですな
どうでもいいことでの足の引っ張り外が政策をゆがめていく
文藝春秋
原敬と山県有朋―国家構想をめぐる外交と内政 (中公新書) 秘境駅へ行こう! (小学館文庫)
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